マンションの隔て板が台風で破損して驚いた対応どうする
最近の台風は強烈で驚いています。先日の台風21号(チュービー)では、マンションのベランダに設置している隔て板が壊れるという被害が起こりました。台風が原因で、隔て板が破損したというのは初めての経験だっただけに大変驚きました。専用使用権であるベランダの隔て壁は、どのように対応すればよいのでしょうか。
■ 目次 ■
マンションの隔て板とは
ベランダのマンションに設置している隔て板とは、隣接する各住戸のバルコニー間にある隔て板(蹴破り戸とも言う)のことです。
ベランダが、各住戸で繋がっているのは、火災などの災害があったときに避難通路としての役割を果たしているからです。ベランダは、専用使用権として、各住戸だけが使用できるベランダですから、マンションの共用部分となります。
隔て板には、「非常の際は、ここを破って隣戸へ避難してください。」という文言が書かれていることからも、避難通路としての役割を果たしていることが分かります。そして、避難ハッチから階下へ避難することになります。
マンションでは、定期的に避難器具である「避難ハッチ」を点検することになっています。これは、消防法にて定められているからです。大人数が住むマンションでは、適切な避難ができないと大きな被害に及びますので、避難通路の確保は重要となるのです。
「消防設備点検」なるお知らせが定期的に届き、「避難ハッチが存在するお部屋へ入って点検することを協力してください。」という業者のお願い文書を見るたびに、避難ハッチのあるお部屋の人は大変だなぁと思います。
隔て板(蹴破り戸)は、文字通り、足で蹴って破壊するものです。破壊するときは、サンダルやヒールの高い靴なのではなく、スニーカーなどしっかりした靴で蹴って破壊することをおすすめします。
その理由は、破壊する時に、蹴破った隔て板の破片が足に刺さることがありますから、怪我をすることがあり危険だからです。怪我をした状態で避難するのは非常に困難となります。
足で蹴ることに不安を覚える方は、隔て板を破壊するためのハンマーなどの道具をあらかじめ準備しておくのもよいでしょうね。まさか避難で必要になるとは思わないかもしれませんが、力の弱い方でも扱えますよ。
隔て板破損時の対応は
隔て板が破損した場合の対応方法について綴ります。
被害状況把握をしよう
隔て板が破損した場合は、まず破損状況を把握することが必要です。右と左両方の隔て板が破損したのか。どちらか一方なのか。破損した部分はどの場所なのかということを報告するために、状況の証拠写真を撮影(記録)しておいてください。
後で業者や管理会社が現地調査に訪れる場合がありますが、ベランダは専用使用権が設定されていますので、お部屋に住んでいる方の許可が必要となります。ベランダへは、お部屋を通らないと行くことができないために、住民の協力は不可欠となります。
管理組合や管理会社に被害状況の報告を行う際に、写真は不可欠です。言葉で説明しても分かりにくいことも、写真だったら誰が見ても被害状況が一目瞭然だからです。
管理組合や管理会社へ連絡を
マンションの管理組合または管理会社へ被害があったことを報告してください。住民からの報告がないと被害状況がつかめず、いつまでたっても修理が行われないことになります。
マンションの管理人がいれば、管理人に報告するのがよいでしょうね。その場合も、どの程度の被害状況なのかを把握できるように写真があれば分かりやすいです。
もし、管理人がいない場合は、管理会社へ電話連絡してください。緊急連絡の電話番号は、掲示板や過去の総会資料・管理委託契約書などに記載されていますから確認してください。
最近は、メールで管理組合や管理会社に送信して報告することができるようになっているマンションもあります。IT化が進まないのが「マンション業界」と言われていますが、メール程度は、どの管理会社でも使用するのではないでしょうか。メールに写真を添付して送信するとスムーズに報告できると思います。
決して、個人で勝手に修理しないでください。多くのマンションでは、保険に加入していますから、保険の申請をするためにも、被害状況を記録と確認をする必要があるからです。
隔て板の修理を待つ
修理が行われるまで時間がかかります。台風21号(チュービー)のように大きな被害が各地で起こると、修理する業者の手配ができずに待たされることがあります。
国民の生活に支障となる電柱や道路の復旧、公共施設の復旧が最優先ですので、マンションの隔て板を修理するのは後回しになってしまうかもしれませんね。
管理組合や管理会社へ連絡をして、数週間から数か月経っても何の反応がなかった場合は、もう一度、管理組合や管理会社へ連絡して、その後の経過を確認するようにしてください。
進捗状況に限らずコミュニケーションのよさが、マンションの居心地につながります。台風という自然災害が原因の故障ではありますが、気持ちよく生活するためには時には催促することも必要となります。
おわりに
マンションの隔て板が破損するほど勢力の強かった台風21号(チュービー)。各地で停電を余儀なくされたところもあり、改めて自然の脅威を恐ろしく感じました。
台風の被害にあったマンションはたくさんあると思います。普段の日常と違う「台風」という災害に見舞われた場合の被害後の速やかな復旧がマンションの住みやすさを表しているのかもしれませんね。
もし、破損した隔て板が、近くの家や住民に当たって怪我でもさせたものなら、被害はもっと拡大していたのだろうかと思うと恐ろしくなりました。自然災害っていつ来るかわからないので怖いですね。幸い、私の住むマンションでは停電は発生しませんでしたが、電気のない生活も不便で怖いと思いました。
大型台風がマンションを通過したことが分かったのであれば、被害が発生していないかどうかを確認するのも管理組合の役割だと思います。台風通過の翌日に、掲示板に「台風被害が発生した住戸は、○○(管理組合または管理会社などマンションで決めてください)までお知らせください。」という案内を速やかに掲示して欲しいものです。
共用部分の被害状況も管理人が素早く把握して、管理組合へ報告してほしいですね。自転車駐輪場の屋根の一部が吹き飛ばされた経験をしています。
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